昨夜、ピアノ仲間の訃報を受けました。
ピアノ仲間と呼ぶには少し年齢的に目上の方なので、恐縮なのだけど…。
その方(ここではAさんと書きます)とは知り合って10数年になります。
Aさんは義理の姉の親友で、ピアノをかなり弾かれる方とのことでした。
当時、ピアノの本格的に復帰しようとしていた私は、ピアノの先生を探していました。
そこでAさんに、現役のピアニストの方を紹介していただいたのです。
それ以来、一昨年まで同じ先生の弟子同士として、交流させていただきました。
たまに食事に付き合っていただいたり、親切にしていただきました。
Aさんと最後にやり取りしたのは、一昨年12月末だったと記憶しています。
たしかメールをいただいたような気がします。
内容は、食事のお誘いでした。
たしかこんな内容でした(文面は意訳しています)。
優花音さんが12月の発表会に出ると思って楽しみにしていたのに、当日いらっしゃらなかったから残念でした。
もしかしたら、体調が悪いのかと思い、メールをしました。
よかったら、近々食事に行きませんか?
そうなんです。
10数年お世話になったピアニストの先生の元で、毎年12月は発表会に参加させていただいていました。
Aさんも基本的には参加なさっていました。
しかし、一昨年の発表会については、私自身の演奏のスケジュールが詰まってしまったので、あえなく不参加とさせていただいたのです。
(ピアニストの先生には、発表会3週間前までには不参加のお知らせをさせていただいきましたが、プログラムには私の名前が載ったままだったようです。)
ただ、Aさんがメールで心配してくださったような
「私の体調が悪い」
ということは全くありませんでした。
そこで、私は以下のような内容でお返事をしました(文章は意訳してます)。
お誘いありがとうございます。
おかげさまで、元気ですよ。
昨年末は演奏のご依頼が続いたので、やむを得ず発表会は不参加にさせていただきました。
また、お会いするのを楽しみにしています!
まさかこれが最後のやり取りになるとは思いもしませんでした。
またコンディションが整ったらお食事にお誘いしよう!と思っていたのです。
「この時、食事の約束をしていればよかったかも。。。」
・・・昨夜、そんな思いにも駆られました。
今年は年賀状をAさんからいただかなかったので、
「どうしたのかな?」
と思っていました。
ご本人の意向で、友人にも話さず、ご自宅で闘病なさっていたとのこと。。。
ちょうど、一昨日あたり、Aさんのことを思い出していました。
Aさんと知り合って間もなく、発表会で連弾をさせていただいたときのこと。
ブラームスのハンガリアン舞曲より2曲を取り上げました。
会社帰りに都心にあるAさん宅にお邪魔し、練習させていただきました。
夕食を御馳走になったこともあります。
Aさんのお父様に向けたファミリー演奏会にもゲスト出演させていただいたこともあります!
嬉しいことに、私の演奏会に何回も来てくださいました。
セレブな雰囲気の方でいらっしゃる一方、とても気さくで、優しい方でした
Aさんと出会え、交流させていただき、それまでの私に縁のなかった世界・考え方を見せていただけたと感じています。
本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。
Aさんへ
内藤優花音